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Mac OS X に maven3 (3.0.5) をインストールする手順

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本稿では、Maven 3.0.5 を Mac OS X にインストール手順を記します。

なお、Windows へのインストール手順をお探しの方は、次のページを参考にしてください。
maven3 (3.2.x) インストール手順 (Windows)
Maven3 (3.0.5) インストール手順 (Windows)
Maven2 (2.2.1) インストール手順 (Windows)

また、Mac OS X Mountain Lion をお使いの場合は、デフォルトで Maven 3.0.3 がインストールされているようです。 それでは満足できず、最新のMavenをお使いになりたい場合にも本稿を参考にしてみてください。

前提

本手順を行う上での前提は以下の通りです。セットアップが終わっていない場合は、先にセットアップを済ませてから行なってください。

手順1 : mavenのダウンロード

maven を公式サイトからダウンロードします。 ダウンロードページは以下です。
http://maven.apache.org/download.html

Maven 3.0.5 のセクションの「Maven 3.0.5 (Binary tar.gz)」から、「apache-maven-3.0.5-bin.tar.gz」のリンクをクリックして圧縮ファイルをダウンロードします。 ここでは、「/usr/local」フォルダにダウンロードしました。

手順2. 配置

手順1でダウンロードした圧縮ファイルを解凍します。 コマンドは下記の通りです。

MacBook-Air:local root# cd /usr/local/
MacBook-Air:local root# tar xzvf apache-maven-3.0.5-bin.tar.gz

これで、「/usr/local」フォルダに「apache-maven-3.0.5」フォルダが作成され、ファイルが展開されたと思います。

手順3. 環境変数の設定

環境変数の設定を行います。

普段Macにログインしているユーザーでターミナルを起動し、ホームディレクトリの .bash_profile ファイルを編集(無い場合は作成)します。 そして以下の設定を記述します。 (変数「JAVA_HOME」が設定されていない場合は、同時に設定します)

export M3_HOME=/usr/local/apache-maven-3.0.5
M3=$M3_HOME/bin
export PATH=$M3:$PATH

ファイルの編集が終わったら、下記のコマンドで環境変数を適用します。

MacBook-Air:~ User# source ~/.bash_profile

手順4. 動作確認

上までの手順が完了したら動作確認です。 コマンドプロンプトを立ち上げて、以下のようにコマンドを実行します。

mvn --version

以下のような出力が出ればインストールが完了です。

MacBook-Air:~ User$ mvn --version
Apache Maven 3.0.5 (r01de14724cdef164cd33c7c8c2fe155faf9602da; 2013-02-19 22:51:28+0900)
Maven home: /usr/local/apache-maven-3.0.5
Java version: 1.6.0_45, vendor: Apple Inc.
Java home: /System/Library/Java/JavaVirtualMachines/1.6.0.jdk/Contents/Home
Default locale: ja_JP, platform encoding: SJIS
OS name: "mac os x", version: "10.8.3", arch: "x86_64", family: "mac"

手順5 プロキシの設定

もしあなたがインターネットに接続するのにプロキシの設定が必要な環境にいるのであれば、以下の設定が必要です。

Mavenをインストールしたフォルダに「conf」ディレクトリがあり、その中に「settings.xml」があるので、それをテキストエディタで開きます。 (上記の手順でインストールしていれば、 /usr/local/apache-maven-3.0.5/conf/settings.xml )

開いたファイルの94行目程に「proxy」のタグがあります。 デフォルトではコメントアウトされているので、XMLコメントをはずし設定します。 (設定内容は各自の環境に合わせてください)

<proxies>
  <proxy>
    <id>optional</id>
    <active>true</active>
    <protocol>http</protocol>
    <username>proxyuser</username>
    <password>proxypass</password>
    <host>proxy.host.net</host>
    <port>8080</port>
    <nonProxyHosts>local.net|some.host.com</nonProxyHosts>
  </proxy>
</proxies>

※「nonProxyHosts」とは「このホストと通信する際だけは、プロキシを通さないで」というホストを記述するタグです。

しかしここに”ハマリ所”があります。 maven3.0.x では、プロキシの設定は1つしか設定することができません。 良く困るのは「protocol」タグの部分で、上記の例では「http」を指定していますが、mavenリポジトリに「https」プロトコルでの接続が必要な場合に「https」での通信でのプロキシ設定ができていないため通信エラーが発生してしまいます。 この仕様を仕方ないと考える場合はエラーを無視して「http」で可能な限りのライブラリだけ落として、その後にこの設定を「https」に変更してもう一度コマンドを実行して「https」でのライブラリ取得を試みます。

しかしこの方法は効率が悪いです。 よってmavenの素直な設定ではないですが、MAVEN_OPTSという環境変数を利用して JAVA VM の起動オプションにプロキシの設定を追加して問題を回避する方法があります。

mvnコマンドを実行する前に、以下のようにHTTPSの通信で利用するプロキシの設定を環境変数に指定しておきます。 すると、HTTPで通信する時はMavenのプロキシ設定を、HTTPSで通信する時は JAVA VM の起動オプションを利用して通信するようになります。

export MAVEN_OPTS=-Dhttps.proxyHost=proxy.host.net -Dhttps.proxyPort=8080

HTTPとHTTPSの両方のプロキシ設定を MAVEN_OPTS に代入しても良いと思います。 それぞれの好みでやり方は選択してください。

ではでは、Good Maven Life!!

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オフィシャルサイト / 参考文献

Maven – Download Maven
http://maven.apache.org/download.html#Installation

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著者 : OSCA

OSCA

個人として何か一つでも世の中の多くの人に使ってもらえるサービスを作ろうと日々奮闘中のエンジニア。 夜景好きのアマチュア写真家でもあります。
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